ねねの絵本部屋
元保育士ねねによる、絵本と育児の記録
絵本

元保育士が選ぶ!1歳児におすすめの絵本7選

はじめに

こんにちは。ねねです。

私は今まで10年ほど、保育士として働いていました。その経験の中から、1歳児におススメの絵本を紹介したいと思います。

子どもに読み聞かせたときの反応や私個人の感想も紹介しますので、よかったら参考にしてみてくださいね。

1歳児に人気の絵本

1歳児は、大人の話す言葉が分かってくる時期です。自分なりに大人の言葉を真似してみたり、一語文(「ワンワン!」など)が出てきたりします。

この時期は、親しみやすい食べ物の絵本や、繰り返しの絵本がおすすめです。繰り返しの絵本とは、簡単なストーリーを、出てくるものが変わりながら繰り返す絵本です。今回の絵本でいうと、『おばけがぞろぞろ』や『ぞうくんのさんぽ』が、繰り返しの絵本になります。

1歳児のおすすめの絵本
  • 親しみやすい食べ物の絵本
  • 繰り返しの絵本
  • 柔らかい雰囲気の絵本
  • 「言葉が楽しい」と感じられる絵本

おべんとう

題名おべんとう
作 小西英子
出版福音館書店
発行年 2009年

内容

からっぽのお弁当箱から始まる絵本。ブロッコリーだったり、卵焼きだったり、定番のお弁当メニューが次々登場します。

どれも心が温かくなる、おいしそうな挿絵が魅力的です。

1歳児に読み聞かせると、食べる真似をしたり、あちちと手を引っ込めたり、みたてつもりあそびを楽しめます。

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おやおや、おやさい

題名おやおや、おやさい
石津ちひろ
山村浩二
出版社福音館書店
発行年2009年

内容

野菜たちのマラソン大会のお話です。「そらまめ そろって マラソンさ」など、テンポの良いフレーズが並びます。

話の内容は1歳児には難しいかもしれませんが、テンポのよい言葉、またなじみのある野菜が次々に出てくるので、1歳児でも楽しめると思います。

私も保育士時代、「1歳児には難しいのでは?」と感じていましたが、なぜかみんな「読んで~」と持ってくることが多かったのを覚えています。

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くだもの

題名くだもの
平山和子
出版社福音館書店   
発行年1979年

内容

リアルでおいしそうな果物が出てくる絵本です。

「さあどうぞ」と差し出される挿絵に、思わず食べる真似をしてしまうこと間違いなし!

果物も身近なものばかり出てくるので、子どもも指でつまむ真似をして、上手に食べてくれることでしょう。みたてつもりあそびに最適な絵本です。

でんでんどん

題名でんでんどん
井上よう子
渡辺有一
出版社ひさかたチャイルド
発行年2012年

内容

「でんでんどん」と汽車が走っています。この汽車の中にはいろいろなお客さんが乗っています。

細かいところまで丁寧に描かれている絵本です。大人も気づかなかったようなところに「あ、これあったよ!」と見つけたものを教えてくれる子どもたちが多かったです。

汽車が走るのに「でんでんどん」という言葉を使うことが、暖かくて素敵な絵本だなあと思います。

おめんです

題名おめんです
作者いしかわこうじ
出版社偕成社
発行年2013年

内容

いきなり怖い鬼の絵から始まる仕掛け絵本です。鬼のお面をそっとめくると、そこには、牛が!

おめんは怖くてインパクトのある絵柄ですが、それをめくった先の動物たちはほっこりかわいい笑顔です。そのギャップがたまりません。

子どもと読むときも、鬼のおめんのところでは少し怖い声で読んでみると、ドキドキした表情で見つめるはず。

ぱっとお面をめくって動物が出てくると、ほっとした表情を見せてくれると思いますよ。

おばけがぞろぞろ

題名おばけがぞろぞろ
作者佐々木マキ
出版社福音館書店
発行年1988年

内容

「びろ~~ん」と出てきたおばけ。おばけたちが誘いあい、次々にたくさんのおばけが出てきます。

私の好きなところは、おばけ全員にちゃんと名前がついているところ。「もものりくん」「ぞりんばちゃん」など、個性的な名前ばかりです。

また、おばけたちは身近なところから出てくるので、「こんなところにおばけがいる!」と子どもたちも興味津々で見ていることが多い絵本です。

ぞうくんのさんぽ

題名ぞうくんのさんぽ
作・絵なかのひろたか
レタリングなかのまさたか
出版社 福音館書店
発行年1968年

内容

ぞうくんが、かばくんやわにくんを誘って散歩に行こうとします。ところが二人の返事は、「せなかにのせてくれるなら いってもいいよ」とのこと。二人をのせたぞうくん、さらにかめくんも乗せて、最後には……!

繰り返しの絵本ではありますが、起承転結のある物語として楽しめます。

そろそろストーリーのある話を読んであげたいな……と思い始めた方におすすめです。

終わりに

気に入った絵本はありましたか?

この時期の子どもは、内容をしっかり理解するというよりも、「大好きなママ・パパとの時間を過ごせる」ことが大好きです。

まずは、「絵本の時間=楽しい、幸せな時間である」ことを読み聞かせをすることで伝えられるといいですね。

皆さんが、お子さんと素敵な時間を過ごせますように。

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