ねねの絵本部屋
元保育士ねねによる、絵本と育児の記録
絵本

『しんごうきピコリ』は何歳から?元保育士が【ワクワクのひみつ】を解説

こんにちは。

今回は、ザ・キャビンカンパニー作の『しんごうきピコリ』をご紹介します。「おかあさんといっしょ」で有名な「しりたガエルのけけちゃま」もデザインしている作家さんです。

常識を覆すような、ワクワクする構成が魅力の絵本です。

作品紹介

題名しんごうきピコリ
作・絵ザ・キャビンカンパニー
出版あかね書房
発行年2017年出版
  • 第23回日本絵本賞読者賞【山田養蜂場賞】
  • 第10回ようちえん絵本大賞

あらすじ紹介

ピコリ!あおになりました。くるまはどうするかな?

あおは「すすんでもよし」。くるまはすすみます。

このように、はじめは交通ルールの確認から始まります。ところが……

「ピコリ!あれれ?ピンクになりました。」

赤・青・黄色の枠を飛び越えて、さまざまな色になるしんごうきのお話です。

しんごうきはさまざまな色に変わり、さらに色によって指示が変わります。

「次はどうなるのだろう?」と想像しながら読むことで、「ワクワクした気持ち」を感じられる絵本です。

「ワクワク感」をねらいにしてみよう!

この絵本の楽しさは、ワクワク感です。

「次はどんな色がくるのかな?」「何をするのかな?」と、想像力がはたらきます。

ページをめくると、「こんなことするの?」と思わず読み手と顔を見合わせてしまうでしょう。

そこから、ねらいを考えると、以下のものはいかがでしょう?

  • 想像の世界を楽しむ
  • 絵本の楽しさを保育士や友だちと共有する

対象年齢は?何歳から読める?

出版社のあかね書房では、対象年齢は就学前からとしています。

私は3歳以上なら楽しめるかと思います。言葉は難しくありませんが、「しんごうきとは何か」「赤=とまれ、青=すすめ」が理解できる年齢になってからがおもしろいでしょう。

読み聞かせのコツを教えます!

「次はどんな色だろう?」「次は何をするんだろう?」と一緒に考えてからページをめくったり、出てきたことに対して「えーっ!」と一緒に驚いたり、おもしろさを共有できるところがこの絵本の魅力です。

ザ・キャビンカンパニーさんの絵は非常に繊細で美しいので、細部までじっくり読んでみてください。

我が子に読み聞かせると、「このおじさん、こっちのページにもいる!」「この車はここに目がついてる!」と教えてくれます。同じおじさんが描いてあったり、同じ作家さんの他の絵本のキャラクターが混じっていたりと読み込む要素も満載です。

ねねのひとこと

「しんごうき」という誰もがもっている固定概念を覆してくれる、おもしろい作品だと思います。私は本屋さんに行くとベストセラーの絵本を選びがちなのですが、この絵本にはじめて出会ったときに、感じたことのないワクワク感で、すぐに購入を決めました。

私も子どもも大好きな作品です。

ぜひ、読んでみてくださいね!

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