『100万回生きたねこ』と聞いて、あなたは何を思い浮かべますか?
「100万回生きた?変なの」「絵本の中の空想の話だな」と、タイトルに驚く方もいるかもしれません。
でも、これは1匹のねこの愛の物語です。私はそう思ってこの絵本を読んでいます。
子どもも大人も、ぜひ読んでほしい『100万回生きたねこ』をご紹介します。
作品紹介
| 題名 | 100万回生きたねこ |
| 作者 | 佐野洋子 |
| 出版社 | 講談社 |
| 発行年 | 1977年10月20日 |
あらすじ
100万回しんで、100万回生きたねこ。100万回の人生(?)を歩んだねこのお話です。
いろいろな人に飼われましたが、どの飼い主も「だいきらい」なねこ。そのねこが、最後には「のらねこ」になり、自分のことを「だいすき」になります。
そのうち「しろいねこ」と出会って、のらねこは変わっていきます。
いろいろな一生を歩んだねこが「愛」を知る物語です。
この絵本が伝えたいこと
この絵本が伝えたいことは「愛」だと思っています。
「他人に愛されること」「自分を愛すること」「他人を愛すること」この3つの愛で物語はすすんでいきます。
他人を愛することができるのは、「他人に愛されること」「自分を愛すること」の基盤があってこそですよね。
これは、子育てにも言えることです。お母さんやお父さんの愛をたくさん受けて、自分のことを愛することで、他人への愛情や優しさがでてくるのかなと思いました。
読み聞かせのポイント

対象年齢
この絵本は5歳以上の子に読むのがおすすめです。
「愛」や「死」が出てくる絵本です。4歳以下の子には難しいでしょう。
深く考えさせられるお話なので、小学生や大人にもおすすめです。
ねらい
- ねこの気持ちを考えながら読む
- 「愛」や「死」に触れる機会をもつ
5歳児に読み聞かせをする場合のねらいを考えてみました。
小学生くらいの子だったら、読み終わったあとにどんなことを考えたか、話し合ってもおもしろいと思います。解釈の違いを楽しめるでしょう。
読み聞かせのポイント
まずは、大人の考えや解釈は伝えず、ストーリーをありのまま読んであげると、子ども独自に感じたことを話してくれると思います。
大人と違って、意外とあっさり受け止めるかもしれません。それは子どもによってさまざまですので、大人の解釈を押し付けないようにしましょう。
まとめ

『100万回生きたねこ』は、愛や死に触れられる素敵な絵本だという紹介をしました。
Youtubeで中田敦彦さんも紹介しているのを見かけました。大人も考えさせられる絵本です。
子どもと一緒にしっかり絵本を読んでみたい方、子どもはいないけど絵本を楽しんでみたい方に、おすすめの1冊です。
大人も楽しめる絵本はこちら。

