こんばんは、『ねねの絵本ラジオ』へようこそ。
今日は1週間がんばったあなたに、「ちょっとぞわっとする」素敵な絵本をお届けします。
絵本好きな保育士さん、子育て中のお父さんお母さん、ぜひ読んでみてくださいね。
モヤっと?ぞわっと?『くいしんぼうのあおむしくん』

作品紹介
作・槇ひろし 画・前川欣三 / 出版社:福音館書店
発行年:1975年10月1日
主人公まさおが見つけた、あおむしくん。とってもくいしんぼうで、なんでもかんでも食べてしまいます。食べるとその分大きくなるあおむしくん。
ある日まさおが起きると、ついにパパやママまで食べられてしまって…!?
まさおとあおむしくんの旅が始まります。
どんな子におすすめ?
- 対象年齢:3歳から
- おすすめできる子はどんな子か、私にもわかりません…!(下記参照)小学生以上の子は意味が分かって怖がるかもしれないので、就学前の子に読んであげたほうがいいのかもしれません。
ねねのひとこと感想・エピソード
この絵本は、はっきり言って「読んでみて!」としか言えません。言葉で表せないくらい、不思議な絵本です。でも、ぜひ読んでみてもらいたい絵本です。
あおむしくんは、食べると何も考えられなくなってしまいます。ラストも、「これは、ハッピーエンド、で、いいのか…?」と疑問になります。
でも、子どもって気にしないんです。
大人はついつい「この絵本は何を言わんとしているのか…」といろいろ考えてしまいがちですが、子どもはそんなこと気にしません。
私もこの絵本、「トラウマにならないといいけど……」と思いながらわが子に読んだことがありますが、「ふうん」という感じで、「もう一回読んで」とほかの絵本と同じように持ってきます。
子どもは、大人とは感覚が違うのだなあと考えさせられる絵本です。小学生くらいになったら、反応も違うのかもしれません。
おうちでの楽しみ方
- 「なんで食べちゃったんだろうね~」と軽く聞いてみると、子どもなりの考察が聞けるかもしれませんね。
- 『食べてあげる』(作・ふくべあきひろ 絵・おおのこうへい)も大人は怖いと感じる絵本だと思います。こちらは「食べ物の好き嫌い」が明確なメッセージになっています。
『くいしんぼうのあおむしくん』を読んで、ぜひお子さんと一緒にモヤっとしたり、考察したり、楽しんでくださいね。
次回は、「疲れた時に癒される絵本」を予定しています。
また来週金曜日にお会いしましょう。
それでは、良い週末を!おやすみなさい。
「このテーマで紹介してほしい!」リクエストもお待ちしてます😊