こんにちは。
今回は『おばけのやだもん』の紹介をします。
「やだやだおばけのやだもん」は、イヤイヤ期の2歳児にぴったりです。
- やだもんが怖くない(泣くこともある)
- 文体が話し言葉でやさしい印象がある
- イヤイヤしている子どもが出てくるので、イヤイヤしている自分を客観的に見られる
イヤイヤ期の子どもに手を焼いているママも、くすっと笑えるおすすめの絵本ですよ。
ぜひ、お子さんと一緒に読んでみてくださいね。
作品紹介
| 題名 | おばけのやだもん |
| 作者 | ひらのゆきこ |
| 出版社 | 教育画劇 |
| 出版年 | 2014年6月20日 |
あらすじ
おばけのやだもんは、やだやだする子どもがだ~いすき。今日も「やだやだする子はいないかな?」と探しています。
ある日、やだやだしているさっちゃんを見つけたやだもん。
いつものようにやだやだおばけにしようと、さっちゃんにくっつきますが、さっちゃんは「やだやだしない!」と言ってきて…!
読み聞かせのポイント

ねらいは?
- イヤイヤする自分を客観的に見る
- 現実と空想の世界を楽しむ
私だったら、ねらいはこの2点にしようと思います。
イヤイヤ期の子どもたちが、絵本を読みながらふと自分を振り返る…そんな時間になればいいなと思います。
また、やだもんはいろいろなもの(自動販売機やぬいぐるみなど)に擬態して出てくるので、絵本を読んでいなくても「ここにいるかも?」と一緒に空想の世界を楽しめます。
対象年齢は?
この絵本は、ぜひ「イヤイヤ期」のお子さんにおすすめします!
イヤイヤ期というと、2~3歳ですね。その頃には十分読める絵本だと思います。
2歳はごっこ遊びや空想の世界が楽しめるようになる年齢です。
「あそこにやだもんが隠れているかも…?」と現実と空想の世界をつなげても楽しいでしょう。
読み聞かせするときのポイント
読み聞かせするときは、あえて脅かさないよう楽しく読むのがポイントです。
この絵本の良さは、憎めないやだもんのキャラクターだと思います。
作者のひらのゆきこさんは、インタビューでこのように話していました。
やだやだ言うのが悪いことで、だだっ子を退治するような話にはしたくないので、やだもんはだだっ子が大好きで、お友だちになりたくて、仲間を探しているという軸はブレないようにしています。子どもたちを怖がらせたいとか、お化けの怖い世界に連れて行こうとか、そういうのではなく、やだもんなりの愛情で子どもたちに近づいている、というところを大事にしています。
ひらのゆきこさんの絵本「おばけのやだもん」 イヤイヤ期を少しでも楽しく過ごせますように|好書好日
確かに、絵本の中では、やだやだが悪いこと、やだもんが悪いおばけとは書かれていません。
怖さを助長するような読み方をすると、子どもが絵本に抱くイメージも変わってしまうかもしれませんね。
やだもんは最後、さっちゃんと仲良くなります。読んでいる子どもたちも、「やだもんと仲良くなりたい」と思えるように、明るい口調で読むのが良いでしょう。
まとめ

『おばけのやだもん』は、私が大好きな絵本です。
実際、やだもんの絵本に出てくる子どもたちは、「ジュース欲しい」「歯磨き嫌だ」など、日常で出会う子どもたちの姿にそっくりです。
私自身「あれ?これは○○くんかな?」などと、子どもがやだやだしていたことを楽しく振り返ることができました。
子どものイヤイヤ期に疲れてしまったママ、ぜひこちらの絵本でくすっと笑ってみてはいかがでしょう?
イヤイヤ期の子どもに疲れてしまった方は、こちらの絵本がおすすめです。
2歳児におすすめの絵本はこちら。

