絵本

「聞いてなくても大丈夫?」元保育士ママが実践する“ゆるっと楽しい”読み聞かせのコツ

はじめに

子どもに絵本を読んでいて、「全然聞いてない…」「ページをバンバンめくっちゃう…」とがっかりしたこと、ありませんか?

ねね

私もかつてはそうでした。

でも、いまならわかります。

子どもにとって、絵本は「読む」だけじゃないってこと。

正しく読まなくても、ちゃんと聞いてなくても、「絵本を通じて一緒に楽しい時間を過ごす」ことが、何より大切なんです。

今日は、そんな“大人も楽しい”読み聞かせのコツをご紹介します。

この記事をおすすめする人
  • 小さな子どもを育てるお母さん、お父さん
  • 1~2歳児クラスの保育士さん
  • 1対1、もしくは1対2で子どもに読み聞かせをする機会がある方

「ちゃんと聞かなくてもOK」と思って読む

「小さいころから読み聞かせを!」と思って読み聞かせを始めてみたけど、全然聞いてくれない…。どんどんページを飛ばしてしまう…。

そんなお悩み、ありませんか?

私も保育士になったころ、とても悩んでいました。「こういうとき、読んであげたほうがいいのかな…」と。

でも、きっと違うんです。赤ちゃんにとって、全てが新しいもの。「ページをめくる」ということも楽しいし、「次はどんな絵が描いてあるんだろう」と確認するのも楽しいんです。

なので、正解はありません。一緒にページをめくってもいいし、出てきたページだけ読んでもいいし、「読んでるだな~」とただ赤ちゃんを見つめるだけでも正解です。

大切なのは、「一緒に過ごす時間を楽しむ」ということです。赤ちゃんが、大好きなママやパパの膝の上に座って好きなことをして、ふと「ママはどんな顔してるかな?」と見上げてみる。ママと目があって、「楽しいね」なんて声をかけてもらえたら最高です。赤ちゃんはそれで充分「ママと一緒に過ごした」「楽しい」という感覚になると思います。

赤ちゃんが一人で絵本をめくっているとき、その時はほったらかしで大丈夫です。だって自分の時間を楽しんでいるのですから。ママもスマホを見たりして、自分の時間を過ごしましょう。「読んで~」って持ってきたら、一緒に読めばいいのです。

お話が読めるようになってきたら…

少し大きくなってくると、お話もゆっくり聞けるようになります。

そうなったら、絵本のストーリーを楽しみましょう。

声にリズムをつけると、ぐっと引き込まれる

絵本を読むとき、ちょっと抑揚をつけるだけで、子どもの反応がぜんぜん変わります。

たとえば、「しーっ!」「ドーン!」「わあ〜っ!」などのオノマトペは、特に子どもが大好き。大きく読んだり、ささやいたり、早く読んだりゆっくり読んだり…。まるで音楽のように読んでみると、声の抑揚にグッと引き込まれます。

おおげさかな?と思っても、子どもにはちょうどいいくらい。むしろ大人のほうが恥ずかしがらずに読めるようになると、子どもも思いきり楽しんでくれるようになりますよ。

静かな「間」も、大切にする

絵本を読んでいるとき、つい流れるように読んでしまいがちですが、実は大事なのが“間”を取ることです。

たとえば、ページをめくる前のちょっとした“タメ”や、セリフの前の“沈黙”。

「シーン」とすると、子どもは「なんだろう?」とぐっと集中します。長すぎず、短すぎず、一瞬の”間”を大切にすると、子どもの集中力が変わります。

大人も一緒に楽しむ

一緒に読んでいる大人も「わ!これなんだろう?」「こんなものあったよ」と一緒に楽しむと、子どもは「楽しい」と感じます。

「楽しさを共有すること」って子どもにとってとても大切な経験だと思います。

子どもに合わせるだけでなく、たまには自分が読みたい絵本を持ってきて読んでも、楽しいかもしれません。子どもにとっても、新しい発見になるかも!?

おわりに

絵本の読み聞かせって、「ちゃんと読まなきゃ」「最後まで聞かせなきゃ」と思うと、ついつい力が入ってしまいますよね。

でも、実は大事なのは「一緒に楽しむ」こと。

ページをめくっただけでも、表紙をながめただけでも、それはもう立派な“絵本の時間”です。ママやパパが楽しそうに読んでいれば、それだけで子どもはうれしい。無理に読もうとしなくても、ふとした瞬間に心がつながるのが絵本のすごいところです。

どうか今日も、あなたとお子さんにとって、あたたかい絵本の時間がありますように🍀

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