ねねの絵本部屋
元保育士ねねによる、絵本と育児の記録
絵本

ハロウィンに!『おばけがぞろぞろ』元保育士がねらいや対象年齢を解説します。

もうすぐハロウィンですね。

ハロウィンといえば、「おばけ」!!

今回は、かわいいおばけがたくさん登場する、『おばけがぞろぞろ』を紹介します。

作品紹介

題名おばけがぞろぞろ
作者ささきまき
出版社福音館書店
出版年1988年8月1日

あらすじ

「びろ~ん」と出てきたおばけ、ぞぞまるちゃん。

いろいろなおばけに「あそぼう!」と声をかけに行きます。

ぞぞまるちゃんが「あそぼう!」と呼びかけた先で、「は~い!」と、ごみばこ、公園の水道、飛行機などから次々出てくるおばけたち。

身近なところから出てくるおばけに、びっくり!繰り返しの楽しいお話です。

読み聞かせのポイント

ねらい

私がこの絵本を読むとしたら、ねらいは以下のように設定します。

  • 見つけたものを指さし、共有しようとする
  • 言葉でやりとりをする楽しさを知る

1ページずつ新しいおばけが出てきますが、出てきたおばけたちは一緒になって、次のおばけを呼びに行きます。

このページに出てきたおばけが、次のページにもいる!と子どもたちは発見するはずです。

その発見を「指さし」で伝えてくれたときはチャンス!「いたね」と応えてあげましょう。それが、自分が発信したときに応えてもらえる楽しさ、嬉しさにつながり、発語へとつながっていきます。

また、全てのおばけたちは「あそぼう」と呼びかけられて、「はーい!」「うん、あそぼう」と必ず答えてから仲間になっていきます。

言葉のやりとりの第一歩となるような対話が出てくるので、真似して言ったり、繰り返し読んだりすることで、対話の楽しさを知っていくことができるでしょう。

対象年齢

福音館書店の公式HPには、2歳からと書かれています。

私は、1歳からでも楽しめると思います。内容がわからなくても、いろいろなおばけが出てくるところが、発見や指さしにつながるだろうと考えています。

保育園でも1歳児クラス(1歳~2歳の子どもたち)に置かれていることが多いです。

おすすめの読み聞かせ

この絵本は1対1で読むことをおすすめします。

子どもの指さしに丁寧に応えることで、子どもの発語につながります。

また、身近なものからおばけたちが出てくるので、生活の中で同じものを見かけることもあるでしょう。「ここにもおばけいるかな…?」と一緒に想像の世界を楽しむのもおすすめです。

まとめ

今回は『おばけがぞろぞろ』をご紹介しました。作者のささきまきさんの絵は、独特の雰囲気があり、惹かれるものがあります。

おばけたちそれぞれに名前がついているのも、私の好きなポイントです。

娘が1歳くらいの頃によく読んでいましたが、いつもおばけの名前を聞かれ、一生懸命覚えた記憶があります。

ハロウィンで、街中におばけがあふれるこの時期に、『おばけがぞろぞろ』、是非読んでみてくださいね。

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