絵本

怖い絵本?『めっきらもっきらどおんどん』元保育士が熱く語ります!

こんにちは。

今回はこの絵本を紹介します。

作品紹介

題名めっきらもっきらどおんどん
作者作・長谷川摂子
画・ふりや なな
出版社福音館書店
発行年1985年8月1日

あらすじ

あそぶ ともだちが だれも いない。

みんな どこへ いったのかな?

遊ぶ友達がいなかったかんたが、神社で「おおごえで、めちゃくちゃの うたを」うたうと、ひゅうっと穴に吸い込まれてしまう。

向こうからやってきた「へんてこりんな3人組」と、かんたは遊ぶことにするが…?

日常から、非日常へと迷い込んでしまうストーリーにドキドキわくわく、大人も楽しめる絵本です。

ねらい

この絵本の楽しさは、「怖いものみたさ」にあると思います。

ねらいをつけるなら、こちらにしようと思います。

  • ドキドキ感を味わう
  • 空想の世界を楽しむ

日常を過ごしている「かんた」が、非日常に落ちていくストーリーはぐっと引き込まれるものがあります。

大人も一緒になってドキドキしながら読むことで、子どもたちにも臨場感が伝わり、一緒に楽しめるでしょう。

対象年齢

ねね

福音館書店公式HPには、「読んであげるなら、3歳から」と書いてあります。

言葉のリズムがいいので、低年齢から楽しめるとも思いますが、ストーリーをなんとなくでも理解して楽しめるのは、3歳からですね。

この絵本の良さ

この絵本は、私自身も幼いころから触れてきた絵本です。昔から大好きな絵本なので、良さについて語ります。

私が思うこの絵本の最大の魅力は

「怖いもの見たさ」

だと思います。

作中に出てくる「へんてこりんな3人組」は、なんだか得体が知れなくて、ちょっと怖い。

3人組がいる空間の背景は、「い」「」のような描写が多くあります。

「この3人は、どういう人?」「ここはどこ?」そんなわからないことがたくさんあって、ドキドキするんです。

でも、かんたがその3人にも強気に答えたり、一緒に遊んだりするのを見て、読んでいる人はだんだんこう思うようになってくるはず。

「あれ、あんまり怖くないかも?」

そのうち3人と遊ぶシーンが大好きになるのです。

この絵本のもう一つのキーワードは「おかあさん」です。

「え?なんで??」と思った方は、ぜひ絵本を読んでみてくださいね。


感想

「わたしのワンピース」と同じように、こちらもロングセラーの絵本です。

長く楽しまれるには理由がある、といつも思います。

自分が疲れているとき、絵本読んで、と子どもが持ってくると、「疲れてるのにな~」と思いながら対応してしまうこともしばしばですが(ごめんなさい)、

この絵本はそういうときでも楽しく読めます。(私個人の感想です)

名作『めっきらもっきらどおんどん』、是非読んでみてくださいね!

あわせて読みたい!

作者の長谷川摂子さん、ふりやななさんのお二人は、他にも絵本があります。

『きょだいな きょだいな』は、言葉のテンポを最大限に生かした作品で、歌を歌っているかのように読めます。

こちらはストーリーというより繰り返しの話なので、2歳のころから楽しめると思います。

同じくロングセラーの『わたしのワンピース』の記事は、こちら!

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